野球肘

不適切な投球フォームやコンディショニングの不良により、投球時に外反ストレス(肘の内側が開き、外側に圧迫がかかる状態)が強まることにより起こる障害。
内側は引き延ばされることにより、内側上顆骨端核裂離、内側上顆骨端線離開などがおこり、外側は圧迫されることにより上腕骨小頭離断性骨軟骨炎、後方は肘頭骨端線閉鎖不全などが起こります。
いずれも早期であれば、理学療法と投球フォームの改善で症状は落ち着きますが、上腕骨小頭離断性骨軟骨炎は治療が遅れると後遺症が残りますので注意が必要です。

リトルリーガーズショルダー

野球肘と同様な理由、つまり不適切な投球フォームやコンディショニング不良により、投球時に肩の痛みが起こります。
上腕骨近位骨端線という成長軟骨の線が健側と比べると拡がってみえます。
理学療法と投球フォームの改善で症状も取れ成長と共に治癒します。

反復性肩関節脱臼もしくは亜脱臼

肩の脱臼癖で、あらゆるスポーツで起こります。
10代20代は特に初回の外傷性脱臼の後に反復性に移行し、スポーツ活動に支障を来すことが多くなります。
年齢にかかわらず、反復性の脱臼や亜脱臼でスポーツでパフォーマンスを十分に発揮できない場合は手術が必要になります➡反復性肩関節脱臼の手術

野球の肘障害

肩の障害と同様に、コンディショニング不良などの身体機能の異常が原因となっていることが多く、理学療法などの保存療法が治療の基本となりますが、内側側副靱帯損傷や肘頭疲労骨折、さらに変形性肘関節症による肘関節後方インピンジメントなど局所の診断を踏まえた個別の対応が必要になります。